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軍事化 ぐんじか

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軍事化
ぐんじか

政治・経済・教育・文化など,一般社会のなかに中央集権的な強権や物理的な強制力が次第に拡大・浸透していく過程のこと。やがて社会構造そのものが軍事的な価値や力に依存するようになり,政策から思考様式や表現形態までも軍事構造に規定されるようになる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

軍事化

軍事力、軍事費の増大だけでなく、国内や国際社会での価値配分の方法や様式として、強権や強制力への依存が高まる傾向や過程。第二次世界大戦後、必ずしも軍国主義復活」を伴わない軍事化が進行した。第1に核兵器体系の登場により、短期間に全面的破壊をもたらす緊張状態が恒常化し、米ソは長く軍事戦略上の判断を優先させた。この対外的軍事化は政策決定権力の集中、軍事機密の増大、民衆の人権・自由の軽視に結び付きやすく、民主主義が空洞化して兵営国家(garrison state)や国防国家(national security state)に変質する危険が指摘された。第2は発展途上国における権威主義的な開発政策の強行である。クーデターなどによって権力を握った軍部がテクノクラートと結び付き、工業化や経済政策を推進する体制を開発独裁と呼ぶ。これに典型的に示される対内的軍事化によって、民主化運動や人権が抑圧されてきた。なお、軍国主義(militarism)とは軍人や軍隊が国家社会で優越的地位を占め、対外的には戦争を肯定し、対内的には政治、経済、教育、文化などを軍事に従属させる思想や体制をいう。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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世界大百科事典 第2版の解説

ぐんじか【軍事化】

軍事化militarizationという概念が,軍国主義militarismと区別されて使われることが多くなったのは,1970年代以降であり,とくに平和研究peace researchの分野においてである。軍事化という場合に,単に軍事力や軍事費の増大を指すこともあるが,より広く,社会(国際社会を含む)における価値配分の方法・様式として強権・物理的強制力に依拠する度合が高まる傾向や過程を指す概念として用いるほうが有用である。

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