軍手(読み)グンテ

デジタル大辞泉 「軍手」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐て【軍手】

太い白の木綿糸で編んだ作業用の手袋もと軍用に作られたもの。
[類語]手套手袋ミトン

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精選版 日本国語大辞典 「軍手」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐て【軍手】

  1. 〘 名詞 〙 白の太いもめん糸で編んだ手袋。もと軍隊用につくられたための呼称。軍隊手袋。
    1. [初出の実例]「これは私の年来愛用する軍手であって」(出典:続百鬼園随筆(1934)〈内田百黄牛)

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改訂新版 世界大百科事典 「軍手」の意味・わかりやすい解説

軍手 (ぐんて)

旧陸海軍兵士が用いた軍用手袋略称。さらしてない太番手の綿糸で編んだメリヤス製手袋一種。同様に編んだ白靴下を軍足(ぐんそく)というが,いずれも軍隊での呼称ではなく,民間の呼称である。左右区別がない。廉価で耐久性のあるところから,作業用の手袋として一般に広く使用されている。日本で考え出されたもので,第2次大戦前にはアジア,アメリカなどへ輸出もされていた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「軍手」の意味・わかりやすい解説

軍手
ぐんて

手袋の一種。軍用手袋の略称。現代では大衆化して、労働登山などに使用される実用品である。木綿白無地のメリヤス編み製品で、軍足とともに左右表裏の別なく使用されるところから利用範囲は広い。こうした形式で現存する最古のものは、元禄(げんろく)時代(1688~1704)の初代三井八郎右衛門(はちろうえもん)所用のものである。これは甲にあたる部分に菱形(ひしがた)の模様が編み出されているのが特色である。

[遠藤 武]

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