黄牛(読み)オウギュウ

デジタル大辞泉 「黄牛」の意味・読み・例文・類語

おう‐ぎゅう〔ワウギウ〕【黄牛】

家畜の牛の一品種。肩に小さなこぶがあり、黄褐色中国東南アジアで飼われ、体質が強健で暑さにも強く、農耕用。コブウシの小形の一系統といわれる。こうぎゅう。

あめ‐うし【黄牛】

《「あめうじ」とも》飴色あめいろ毛色の牛。古くはりっぱな牛として貴ばれた。

こう‐ぎゅう〔クワウギウ〕【黄牛】

おうぎゅう(黄牛)

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精選版 日本国語大辞典 「黄牛」の意味・読み・例文・類語

あめ‐うし【黄牛・牝牛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古く「あめうじ」とも )
  2. 飴色をした牛。上等な牛とされた。あめまだら。あめだうし。
    1. [初出の実例]「黄牛(アメウシ)に田器(たつはもの)を負せて田舎に将往(ゆ)く」(出典日本書紀(720)垂仁二年是歳(北野本訓))
    2. 「月のあかきに、屋形なき車のあひたる。また、さる車にあめうしかけたる」(出典:枕草子(10C終)四五)
  3. 牝牛(めうし)異称
    1. [初出の実例]「牸 アメウシ」(出典:文明十一年本下学集(1479‐1505))

こう‐ぎゅうクヮウギウ【黄牛】

  1. 〘 名詞 〙 インド産のコブウシとふつうのこぶのない牛との交配種。肩に小さなこぶがあり、毛色はふつう黄褐色だが、黒色淡褐色などのものもある。体質強健で、暑さにつよく、特に農耕に用いられる。台湾黄牛、山東黄牛などの種類があり、台湾・中国・ミャンマー・タイなどで飼育される。おうぎゅう。
    1. [初出の実例]「水火童并黄牛五菓等事、皆陰陽寮勘文被行」(出典:左経記‐長和五年(1016)六月二日)
    2. [その他の文献]〔易経‐遯卦〕

おう‐ぎゅうワウギウ【黄牛】

  1. 〘 名詞 〙こうぎゅう(黄牛)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「黄牛」の意味・わかりやすい解説

黄牛
こうぎゅう

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。東南アジアから中国に分布する家畜ウシの総称。毛色は黄褐色のものが多いが淡褐色のものもある。農耕用として飼われる場合が多いが、肉質も比較的良好で、環境に対する適応性に富んでいる。

[西田恂子]

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普及版 字通 「黄牛」の読み・字形・画数・意味

【黄牛】こうぎゆう

あめ牛。

字通「黄」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黄牛」の解説

黄牛 (コブウシ)

動物。ウシ科のゼビューの俗称

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世界大百科事典(旧版)内の黄牛の言及

【ウシ(牛)】より

和牛
[役用種]
 ヨーロッパの役用牛はみな兼用種で労役専用の品種はない。アジアには多く,インド牛の大部分の品種(カンクレージ種Kankrej,オンゴール種Ongole,キラリ種Khillari,ハリアナ種Harianaなど)や中国南部から東南アジア各地の黄牛yellow cattle(イラスト)がある。
[兼用種]
 (1)デーリー・ショートホーン種Dairy shorthornイギリスのイングランド原産で乳肉兼用種。…

※「黄牛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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