…福島県会津地方では9月13日に十三夜様が粟穂の先から天に帰ると伝えており,《日本書紀》の少彦名命が国造りの後,粟柄にはじかれて常世に渡ったという記事を想起させる。また石川県小松市小原では,かつてナギカエシという焼畑の収穫祭に〈輪蔵(りんぞう)〉といって臼に杉皮を巻きつけヒエ,キビ,アワの穂を入れて花のようにしたものを作って,神座としたという。鹿児島以南の南西諸島でも,アワは盛んに栽培された。…
…(2)狂言の曲名。能《輪蔵(りんぞう)》の替間(かえあい)狂言だが,独立した本狂言としても演じられる。都の鉢叩き僧が北野神社へ参詣しようと仲間を待つところへ,ほかの鉢叩き僧,鉦(かね)打ち,茶筅(ちやせん)売りが〈治まれる,都の春の鉢叩き,叩き連れたるひと節を,茶筅召せと囃さん,この茶筅召せと囃さん〉と謡いながら登場。…
※「輪蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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