逆児(読み)さかご

精選版 日本国語大辞典 「逆児」の意味・読み・例文・類語

さか‐ご【逆児・逆子】

  1. 〘 名詞 〙 異常分娩一つ胎児は普通母胎内で頭を下にしているが、その逆に頭を上にしている胎児。また、胎児がその状態であること。生まれる時は、普通とは逆に足から先に出る。逆産骨盤位。さかさご。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「あいつは大方さか子に生れおったであろ」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油屋)

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百科事典マイペディア 「逆児」の意味・わかりやすい解説

逆児【さかご】

骨盤位の俗称。異常胎位一種で胎児の骨盤端が下向するもの。下向部分によって臀(でん)位,足位,膝位に分類される。原因は狭骨盤羊水過多,児頭固定阻害など。妊娠28週までは胎児の運動などによって骨盤位となることも多いが,成長して児頭が重くなると頭位に固定するのが普通。32週以後も骨盤位であれば,外回転術,膝肘(しっちゅう)位(子宮を逆方向に下垂させ,胎児の運動を促進),就寝体位変更などを行うが,外回転術は危険を伴うので,現在はあまり行われていない。骨盤位の場合の出産は臍帯(さいたい)圧迫新生児仮死,早期破水など危険が多く,医師の人工介助または帝王切開を必要とすることもあるので,入院分娩(ぶんべん)が望ましい。
→関連項目出産胎位

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逆児」の意味・わかりやすい解説

逆児
さかご

骨盤位」のページをご覧ください。

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