デジタル大辞泉
「透」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
すかし【透】
① すかすこと。すきまをつくること。
② 彫ったり開いたりして、すきまをつくった部分。また、すけて見えるように作ったもの。
※虎寛本狂言・
連歌盗人(室町末‐近世初)「あの
欄間のすかしなどは扨々能い
細工ではないか」
③ 紙を
あかりにすかすと見える模様や文字。〔和英語林集成(
初版)(1867)〕
※
兵隊の宿(1915)〈上司小剣〉三「
ハート形の透かしの入った美しい紙」
④
相撲の手の一つ。寄合い中に、体を大きく開いて、相手の肩をはたきながら引き倒す技。
※
雑俳・続太はし集‐三(1848)「結ひ催ふ髪・火鉢引たらすかしくふ」
す・ける【透】
〘自カ下一〙 (「すけて見える」の形で用いることが多い) 薄かったり、まばらだったりして物をとおして
向こうの物が見える。
※万金産業袋(1732)一「紋の
書様〈略〉ちくと斗なをして置けば、油を引、日にすけて至極むさし」
※
青春(1905‐06)〈
小栗風葉〉夏「露骨な
生地が些
(ちょ)い些い透
(ス)けて見えるから」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報