速度計(読み)そくどけい(英語表記)speedometer

翻訳|speedometer

日本大百科全書(ニッポニカ)「速度計」の解説

速度計
そくどけい
speedometer

走行する交通機関の対地速度を測定、表示する計器で、安全性確保のために必要不可欠である。車輪で走行するものでは、単位時間内の車輪の回転数と、車輪の外周寸法を掛けることによって求められる。通常は1時間の走行距離(時速)を用い、アメリカやイギリスではマイルも使われているが、世界的にはキロメートルに統一されている。

 自動車の場合は変速機の出力ないしプロペラシャフトから回転を取り出して速度計を駆動している。一般的にはフレキシブル・シャフト(可撓(かとう)軸)で回転をメーター内に導き、電磁誘導または回転するおもりの遠心力で針を作動させる方式であるが、最近では電気パルスで作動させるものも少なくない。針が回転する方式が一般的であるが、針が固定されて目盛盤(または円筒)が回転する方式もある。最近ではカラー液晶によるデジタル表示や、グラフィック・ディスプレーが普及しつつある。将来はデジタル表示がウィンドシールド(前窓)の前方数メートルの所に見え、いちいち視線を下に落とさなくてもすむ、いわゆるヘッドアップ・ディスプレーが一般化するものとみられる。

 なお日本の「道路運送車両の保安基準」(昭和26年運輸省令)では、最高速度20キロメートル/毎時を超える自動車は速度計を運転者の見やすい箇所に備え、その誤差は35キロメートル/毎時以上で平坦(へいたん)な舗装路を走ったとき、正15%、負10%以下であること、指示針の振れは同正負3キロメートル/毎時以内であること、と要求している。

[高島鎮雄]

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百科事典マイペディア「速度計」の解説

速度計【そくどけい】

物の速さを測定,指示する計器。電車,自動車など車輪が回転するものはタコメーター(回転速度計)による。船ではログ(測程儀)を用いる。流体の速さの測定にはピトー管が利用され,ピトー管はまた航空機の対気速度計にも使われる。また最近では,固定点から発射される電波や超音波を,移動している目標物に当て,それが反射してくる周波数ともとの周波数との差から,移動物体の速さを求めるドップラー式速度計(ドップラー効果)が開発され,交通取締りや野球ボールのスピード測定(スピードガン)などに利用されている。→速度

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「速度計」の解説

速度計
そくどけい
speedometer

スピードメータともいう。物体の速さを知るための計器。自動車や電車では,車輪の回転数から積算する構造になっているが,航空機のように大気中を動くものは,ピトー管を用いて全圧と静圧の差から算出する構造になっている。

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精選版 日本国語大辞典「速度計」の解説

そくど‐けい【速度計】

〘名〙 速度を測定する計器。車両・航空機・船舶などに装備し、対地・対気または対水速度をはかる。速力計。スピードメーター
※春六題(1921)〈寺田寅彦〉四「処が此の生理的の速度計は極めて感じの悪いものである」

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デジタル大辞泉「速度計」の解説

そくど‐けい【速度計】

運動体の速度を測定する計器。船舶・自動車・航空機などに取り付ける。スピードメーター。

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世界大百科事典 第2版「速度計」の解説

そくどけい【速度計 speedometer】

物体の速さを測定する機器。速さ計ともいう。一般に乗物のように移動する物体上で,それ自体の速さを測るものを指すが,流速計やドップラー効果を利用したドップラー速さ計などを含めることもある。
[回転式]
 自動車や電車などの場合,車輪の円周既知とすれば,その回転数を測定することによって,速さが得られる。機構は,車輪の回転をたわみ軸,あるいは自在継手などで計器盤まで導き,回転計を接続したものであるが,目盛は換算された速さを示す。

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