コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

道阿弥 どうあみ

3件 の用語解説(道阿弥の意味・用語解説を検索)

大辞林 第三版の解説

どうあみ【道阿弥】

?~1413) 室町前期の能役者。名は犬王。近江猿楽日吉ひえ座の名手。世阿弥に影響を与えた。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日日本歴史人物事典の解説

道阿弥

没年:応永20.5.9(1413.6.7)
生年:生年不詳
室町前期の近江猿楽比叡座の能役者。通称犬王。足利義満時代のトップスターで世阿弥の能に大きな影響を与えた。若いころ,佐々木導誉(京極高氏)に認められ,康暦2/天授6(1380)年ごろから勧進猿楽などで大活躍し,観阿弥亡きあとは足利義満の最も愛好する能役者となり,康応1/元中6(1389)年の厳島詣にも同行している。応永3(1396)年一時失脚して出家し犬阿弥と号したが,ほどなくカムバック,義満の法名道義の1字をもらうという破格の待遇を得,道阿弥と称する。歌舞に秀で情趣豊かな芸風であり,応永15年の後小松天皇の北山行幸の際,天覧能の主役を勤めて義満から3000貫もの褒美をもらっており,義満にとってその理想美を舞台に体現する役者であった。死去のときには紫雲が立ったと伝えられる。

(松岡心平)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

道阿弥
どうあみ
(?―1413)

近江猿楽(おうみさるがく)日吉(ひえ)座の役者。通称犬王(いぬおう)。前号犬阿弥。大和(やまと)猿楽の観阿弥(かんあみ)同様、田楽本座(でんがくほんざ)(京都・白川に本拠を置いた座)の一忠(いっちゅう)を師と仰いだ。歌舞に優れ、また物真似(ものまね)にも神経の細かさをみせたが、大衆性を指向しない高雅な芸だったらしい。3代将軍足利義満(あしかがよしみつ)の愛顧を受け、1408年(応永15)の北山邸における後小松(ごこまつ)天皇の天覧能にも出勤。その死去の際には紫雲たなびき花が降ったといい、人格高潔、信仰心も深かったのであろう。[小林 責]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の道阿弥の言及

【犬王】より

近江猿楽比叡座の能役者。法名道阿弥陀仏(道阿,道阿弥。初め犬阿弥)。…

【世阿弥】より

…彼は観阿弥とほぼ同世代で,応永(1394‐1428)以前から義満に後援されていたが一時失脚し,1401年ころに復活して世阿弥以上に義満に評価された。義満の法名道義の1字をもらって犬阿弥から道阿弥に改称することを許されたし,08年の後小松天皇北山第(義満別邸)行幸の際も,世阿弥ではなくて犬王の芸が天覧に供されている。歌舞に秀で,幽玄(優美)で情趣あふれる能を得意とした彼の芸風が,公家化の傾向を強めていた晩年の義満の意にかなったのであろう。…

※「道阿弥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

道阿弥の関連キーワード能役者近江猿楽観世元重猿楽座犬王牛太夫大橋円清金剛正明道阿弥(1)喜阿弥

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

道阿弥の関連情報