道顕(読み)どうけん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「道顕」の解説

道顕(1) どうけん

?-? 高句麗(こうくり)(朝鮮)の僧。
来日の事情は不明。大和(奈良県)大安寺学僧となる。天智(てんじ)天皇元年(662)鼠が馬の尾に子を生んだことから,高句麗の滅亡を予言した。著作日本世記」は現存しないが,逸文によると当時の日本の対外関係を記述しており,「日本書紀編修の際,原史料のひとつとなったといわれる。

道顕(2) どうけん

1135-1189 平安時代後期の僧。
保延(ほうえん)元年生まれ。天台宗近江(おうみ)(滋賀県)園城(おんじょう)寺の道覚にまなぶ。最勝講講師をつとめ,園城寺博士,大僧都(だいそうず)となる。後白河上皇護持僧文治(ぶんじ)5年7月17日死去。55歳。俗姓藤原

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の道顕の言及

【日本世記】より

…高句麗からの亡命僧道顕の著。巻数未詳。…

※「道顕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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