都統(読み)トトウ(その他表記)du-tong; tu-t`ung

関連語 名詞 項目

精選版 日本国語大辞典 「都統」の意味・読み・例文・類語

と‐とう【都統】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 全体をまとめて統率すること。すべおさめること。統轄。〔後漢書注‐斉武王伝〕
  3. 中国の官名。主に兵馬のことをつかさどった。〔資治通鑑‐晉紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「都統」の意味・わかりやすい解説

都統
ととう
du-tong; tu-t`ung

中国,清代の八旗制下の各旗の長官。元来は満州語で旗の長を意味するグーサ・イ・エジェン (固山額真) と称したが,中国内地を支配するようになってから,その漢名を都統と定めた。都統の補佐にメイレン・イ・エジェン (梅勒額真) が2人設置され (漢語で副都統) ,都統はその旗の下のニル (→佐領 ) を通じて旗人の軍事,行政の総括責任者の役割を果した。また都統の上には旗王があり,初めは旗王の命令に従ったが,雍正帝以後は皇帝に掌握されるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む