出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…山岳は,狩猟・焼畑耕作民の生活空間であったが,山麓で水稲農耕を営む住民にとっては,禁断不入の地とされていた。農耕民の場合,山岳を水分(みくまり)の霊地としてあがめることから,山神の分霊をまつる里宮ができ,山宮が成立し,神霊が里と山とを去来するという信仰が生まれてくる。後世に至り,修験者などが山岳修行の霊験を説くようになると,山に登ろうとしなかった麓の住民も,1年の限られた時期に山頂登拝を果たし,神霊や死霊との交流をするようになる。…
…つまり山すそに遥拝所の社殿を建て,そこで年ごとの祭祀を執行してきた。これが里宮の成立である。大和三輪山の大神(おおみわ)神社,薩摩開聞岳の枚聞(ひらきき)神社などが,いずれも拝殿のみで本殿の構えをもたないのは,山頂を遥拝する里宮であったことを示している。…
※「里宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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