金海加羅(読み)きんかいから(英語表記)Kimhae‐Kara

世界大百科事典 第2版の解説

きんかいから【金海加羅 Kimhae‐Kara】

朝鮮古代の加羅諸国中の有力国。別名は金官加羅,大伽耶,狗邪(くや)国,狗邪韓国,駕洛(から)国,任那(みまな)加羅,任那。現在の慶尚南道金海郡を中心とし,王都址の金海邑には多くの遺跡があり,早くから開けていた。3世紀には韓族,倭人諸国および楽浪・帯方両郡などの海上交通の要衝として栄えた。400年には南下した高句麗軍の主要な攻撃目標となる有力国であった。日本の学界では4世紀半以降に大和朝廷の朝鮮進出の基地である任那日本府がこの地におかれたとしているが,そのことを証明する文献や遺跡,遺物はまだ確認されていない。

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世界大百科事典内の金海加羅の言及

【駕洛国記】より

…朝鮮古代の金海加羅国とその後の歴史を点描した高麗初期の歴史書。別名〈駕洛記〉。…

【任那】より

…〈にんな〉ともいう。532年に滅亡した金海加羅国の別名であるが,562年までつづいた加羅諸国を指すこともある。任那は《日本書紀》など日本の史料と〈広開土王碑〉や《三国史記》など朝鮮の史料とでは,使用頻度,読み方,領域などに,相違がみられる。…

※「金海加羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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