昭和期の憲法学者 静岡大学名誉教授;元・立正大学教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
憲法学者。日本におけるマルクス主義憲法学の代表者。福島県出身。京大在学中にマルクス主義の洗礼を受け,1926年京都学連事件で検挙された。27年同大学中退。以後治安維持法違反でたびたび検挙され,34年3月より確定判決で10ヵ月服役。37年より衆議院憲政史編集会に勤務。この間日本憲法史,憲法学史の領域を開拓し,《憲法の歴史的研究》《日本憲法史》《日本憲法学の生誕と発展》《憲法制定とロエスレル》などの著書を公刊した。戦後は高野岩三郎,森戸辰男らと憲法研究会を結成,同会の憲法改正案の起草にあたった。51年より静岡大学教授,67年より立正大学教授。憲法理論研究会会長として護憲派憲法学界の象徴的存在であった。
執筆者:長尾 龍一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…この年,小樽高商事件などを契機に早大,東大その他全国の大学などで反軍運動が高まっていたが,12月1日,京都府警の特別高等警察は,同志社大学での軍事教練反対ビラの掲示を口実に同志社大と京大の学生33名を検挙したが,証拠不十分で釈放した。しかし,警察当局は,学連大会の決定が治安維持法,出版法などに違反するとして,翌26年1月から4月にかけて京大はじめ学連の中心メンバーを検挙し,岩田義道,鈴木安蔵,石田英一郎ら京大学生20名ほか村尾薩男,野呂栄太郎,林房雄など計38名を起訴した。これと同時に河上肇,河野密,山本宣治,河上丈太郎らの教授も家宅捜索を受けた。…
※「鈴木安蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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