鉄コルンブ石(読み)てつこるんぶせき(英語表記)columbite-(Fe)

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鉄コルンブ石
てつこるんぶせき
columbite-(Fe)

ニオブを主成分とする鉱物のなかでもっとも普通の種。花崗(かこう)岩質ペグマタイト中、長石中に埋没して産し、石英、白雲母(しろうんも)、鉄電気石、鉄礬(てつばん)ざくろ石、ジルコンなどと共存する。自形は斜方柱状あるいは板状。日本では福島県石川町、茨城県桜川(さくらがわ)市真壁町山尾などから産する。風化で分解はしないが、結晶粒はもろく、砂鉱(漂砂鉱床)にはあまり入らない。かつては単にコルンブ石columbiteとよばれていたが、同類の相とともに一つの系列にまとめられ、コルンブ石はその系列名となった。ニオブ(最初の元素名はコルンビウム)のタンタル置換体鉄タンタル石、鉄のマンガン置換体マンガンコルンブ石columbite-(Mn)(MnNb2O6)などが系列に含まれる。

[加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

国民投票法

正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」。平成19年法律第51号。2007年(平成19)5月18日に制定され、施行は3年後の2010年5月18日である。この法律は、日本国憲法第96条に定める日本...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android