鎮守の森(読み)チンジュノモリ

デジタル大辞泉 「鎮守の森」の意味・読み・例文・類語

ちんじゅ‐の‐もり【鎮守の森】

鎮守の社の境内にある森。

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精選版 日本国語大辞典 「鎮守の森」の意味・読み・例文・類語

ちんじゅ【鎮守】 の=森(もり)[=杜(もり)

  1. その土地守護神をまつった神社を取り囲む木立(こだ)ち。または、木立ちに囲まれたその社域全体。
    1. [初出の実例]「燃えて居るのは丁度鎮守の森の東表に向った、大きな家で」(出典:重右衛門の最後(1902)〈田山花袋〉七)

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改訂新版 世界大百科事典 「鎮守の森」の意味・わかりやすい解説

鎮守の森 (ちんじゅのもり)

村落を中心としたような一区域を鎮め守る神社の境内にある森。日本では普通,村落の中や外れに鎮守の社があるが,そこは村落の主要な行事のための集いの場でもある。この神社には森林が存在するのが普通で,それには,神社の風致を維持するため,また社の修理や改修の用材確保のためなどの目的がある。神社の性格からみて大規模なものは少ない。暖帯低地では,クスノキカシシイなどが多く,また全般にマツ林もみられる。普通,スギ,ヒノキを主とした林が多い。広義には,諸国一宮であったような大社の神社林をも含めている場合が多いが,この場合は大規模な森林がみられ,天然林や天然生林化した老齢林がある。春日大社伊勢神宮鹿島神宮,滝原宮など荘厳な森林がみられる。
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