出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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鏡忍寺
きようにんじ
[現在地名]鴨川市広場
小松原山と号し、日蓮宗。本尊は釈迦如来。文永元年(一二六四)一一月一一日、日蓮は天津(現天津小湊町)の工藤吉隆の招きで華房郷から同氏の館に向かう途中、小松原で東条(平)景信らに襲われた。駆付けた吉隆の働きで日蓮は頭と左手に疵を負った程度であったが、吉隆と弟子鏡忍房は討死した。この小松原の法難について、同年一二月一三日日蓮は南条七郎に「今年も十一月十一日、安房国東条松原と申大路にして、申酉の時、数百人の念仏等にまちかけられ候て、日蓮は唯一人、十人ばかり、ものゝ要にあふものは、わずかに三四人也、いるやはふるあめのことし、うつたちはいなづまのことし、弟子一人は当座にうちとられ、二人は大事のてにて候、自身もきられ」と述べている(「日蓮書状」日蓮聖人遺文)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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