(読み)セン

デジタル大辞泉 「閃」の意味・読み・例文・類語

せん【閃】[漢字項目]

人名用漢字] [音]セン(呉)(漢) [訓]ひらめく
きらりと光る。ひらめく。「閃光閃閃一閃電閃

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「閃」の意味・読み・例文・類語

ひら‐めき【閃】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ひらめく(閃)」の連用形の名詞化 )
  2. 一瞬ひかること。閃光(せんこう)
    1. [初出の実例]「彼はある物の閃光(ヒラメキ)に触れたやうな眼付をした」(出典:春(1908)〈島崎藤村〉一〇八)
  3. 旗などがひらひらとひるがえること。
    1. [初出の実例]「福引大売出しの旗幟は、赤紫に白字の染抜、その翻飜(ヒラメキ)の美しさより、この年の瀬は流るるかや」(出典:社会観察万年筆(1914)〈松崎天民〉暮の巻)
  4. するどい感覚や直感的な頭のはたらき。
    1. [初出の実例]「火の如き唇は情の閃(ヒラメキ)に顫へて」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「閃」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 10画

[字音] セン
[字訓] ひらめく

[説文解字]

[字形] 会意
門+人。〔説文十二上に「頭を門中に(うかが)ふなり」とあり、のぞき見の意とする。人影の出入するような状態をいうのであろう。

[訓義]
1. ひらめく、みえかくれする。
2. のぞく、うかがう、身をかわす。

[古辞書の訓]
名義抄〕閃 ミル・ノゾク・ウカガフ・アカラサマ

[語系]
閃sjiam、覘()thiamは声義近く、門中を伺うを閃という。闖thimもおそらく声義の通ずる語で、不意にうかがう意であろう。

[熟語]
閃影閃開・閃光・閃挫閃在・閃閃爍閃鑠閃揄閃楡・閃閃閃電
[下接語]
一閃・回閃・眼閃閃・閃・電閃・微閃・風閃

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android