開灤炭田(読み)かいらんたんでん

日本大百科全書(ニッポニカ)「開灤炭田」の解説

開灤炭田
かいらんたんでん

開灤は原語読みで「カイロワン」という。中国、北京(ペキン)の東約180キロメートル、河北(かほく/ホーペイ)省唐山(とうざん/タンシャン)にある炭田。夾炭(きょうたん)層は約500メートルの厚さがあり、古生代ペルム紀の炭層を主体とするが、中生代ジュラ紀の炭層も発達している。鉱区面積は約670平方キロメートル、炭層数30枚(うち可採9枚)、炭層厚1.0~4.0メートル。強粘結性瀝青炭(れきせいたん)を産し、確認埋蔵炭量は71億トンと推定されている。2003年時点で大きな炭鉱は八つあり、いずれも坑内掘りを行っている。年生産量は約1918万トン(2000)。河北省にはこのほか峰峰、京西、井陘(せいけい)など七つの炭田があるが、生産量はいずれも開灤炭田の半分以下である。

[木下重教・樋口澄志]

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精選版 日本国語大辞典「開灤炭田」の解説

かいらん‐たんでん【開灤炭田】

中国の五大炭田の一つ。河北省東北部の唐山市北東にあり、強粘結炭産出

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世界大百科事典 第2版「開灤炭田」の解説

かいらんたんでん【開灤炭田 Kāi luán】

中国華北地方の古生界帯に中国最大級の炭田があり,炭層は主として古生代後期と中生代の地層胎している。この地域は大黄河炭田生成区といわれ,この生成区がその後の地質構造の変動と削剝(さくはく)によって個々の炭田に分かれ,その北西部が大同炭田を含む山西炭田区であり,北東部に開灤炭田がある。地質年代は古生代の石炭紀,二畳紀で,夾炭層は約500mあり,それに5~7枚の可採炭層がある。埋蔵量約140億tといわれ,国有の9炭鉱で94年には1754万tの出炭をしている。

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世界大百科事典内の開灤炭田の言及

【唐山】より

…中国,河北省北東部の省直轄の重化学工業都市。人口676万(うち市部157万。1994)。京哈線(北京~ハルビン)に沿い,唐遵線(唐山~遵化)を分岐し,市域内を京秦線(北京~秦皇島)等のバイパス的鉄道が走っている。灤河(らんが)沿岸に位置する。清末には豊潤県と灤県の県境にある唐山鎮と呼ばれる田舎町だったが,明代すでに石炭の存在は知られていたという。だが唐山が炭鉱都市化するのは1878年(光緒4)李鴻章がここに官督商辧形式の開平炭鉱を開設して以来のことで,1900年炭鉱はイギリス資本の支配下におかれ,12年灤州炭鉱も合併され,開灤炭鉱となった。…

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