陸象山（読み）リクショウザン（その他表記）Lu Xiang-shan

デジタル大辞泉

りく‐しょうざん〔‐シヤウザン〕【陸象山】

⇒陸九淵りくきゅうえん

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

りく‐しょうざん‥シャウザン【陸象山】

1. 中国南宋の儒者。名は九淵、字は子静、号は象山。江西省金渓の人。朱子と論争し、朱子が読書講学を重んじたのに対して、心即理を説き徳性を養うべきことを主張、明の王陽明の先駆となった。著書に「陸象山全集」がある。（一一三九‐九二）

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

陸象山
りくしょうざん
Lu Xiang-shan

[生]紹興9(1139).2.24. 江西，金谿
[没]紹煕3(1192).1.10.
中国，南宋の学者。名は九淵。字は子静。応天山に学舎を建ててこの山を象山と名づけたので，象山先生と呼ばれた。朱子の同時代人で，鵝湖 (がこ) 寺で行なった朱子との論争は「鵝湖の会」として有名。彼は，朱子が「格物窮理」を重んじ分析的，知的な学問を唱えたのに対し，直観的悟入を強調した。また朱子が程頤 (ていい) の説を継承して「性即理」を主張したのに対し，彼は「心即理」を説き，天地と心の完全なる融合の境地を提示した。その学風は，程頤よりも程 顥 (ていこう) を継承し，のちに王陽明への道を開くものであった。文章，語録は，『陸象山先生全集』 (36巻) に収められている。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

改訂新版　世界大百科事典

陸象山 (りくしょうざん)
Lù Xiàng shān

→陸九淵

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

百科事典マイペディア

陸象山【りくしょうざん】

→陸九淵

出典　株式会社平凡社

山川 世界史小辞典 改訂新版

陸象山(りくしょうざん)

⇒陸九淵(りくきゅうえん)

出典　山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」

367日誕生日大事典

陸 象山 (りく しょうざん)

生年月日:1139年2月24日
中国,宋の思想家
1192年没

出典　日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」

旺文社世界史事典 三訂版

陸 象山
りくしょうざん

⇨ 陸 九淵 (りくきゅうえん)

出典　旺文社世界史事典 三訂版

日本大百科全書(ニッポニカ)

陸象山
りくしょうざん

→陸九淵

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

世界大百科事典（旧版）内の陸象山の言及

【陸九淵】より

…字は子静。象山（しようざん）先生と呼ばれ，陸象山の称でも知られる。江西省金谿（きんけい）の人。…

※「陸象山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」