雨燕(読み)あまつばめ

精選版 日本国語大辞典 「雨燕」の意味・読み・例文・類語

あま‐つばめ【雨燕】

〘名〙
アマツバメ科に属する鳥の総称ツバメに似るが、さらに翼が長く、鳥の中でも最も空中飛行に適した形をもつ。繁殖時以外には眠る時も含めてほとんど飛びながら過ごし、昆虫を空中で捕食する。世界中に約七〇種あり、日本にはアマツバメ、メヒメアマツバメ、ハリオアマツバメの三種がいる。雨燕類。
② アマツバメ科の鳥。全長約二〇センチメートル。ツバメに似て大きく、黒褐色で、のど・腰の部分は白い。アジア東北部で繁殖し、冬にはヒマラヤオーストラリアに渡る。日本には夏鳥として四月頃渡来し、海岸山地絶壁に巣をつくる。曇天や雨降りの前などにはよく目につく。あまどり。あまくろつばめ。あなぐらつばめ。《季・夏》 〔本朝食鑑(1697)〕

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デジタル大辞泉 「雨燕」の意味・読み・例文・類語

あま‐つばめ【雨×燕】

アマツバメ目アマツバメ科の鳥の総称。ツバメに似るが、大形で、翼が著しく長く、体が細長い。全体に黒褐色で、腰が白い。アマツバメ・ハリオアマツバメ・アナツバメなど。主に暖帯から熱帯にかけて分布
アマツバメ科の鳥。全長約20センチ。日本では夏鳥として断崖だんがいなどで繁殖し、冬に東南アジア、オーストラリアへ渡る。あまくろつばめ。あまどり。 夏》「―雲のをちより明けそめて/たかし

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普及版 字通 「雨燕」の読み・字形・画数・意味

【雨燕】うえん

雨中の燕。

字通「雨」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「雨燕」の解説

雨燕 (アマツバメ)

学名Apus pacificus
動物。アマツバメ科の渡り鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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