精選版 日本国語大辞典 「雲鑼」の意味・読み・例文・類語
うん‐ら【雲鑼】
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東アジアの金属の打楽器。十面鑼,九音鑼ともいう。中国元代では雲(うんごう)と呼ばれ,13面の小鑼(円形の平たい盤)から成っていた。現在では,大きさは同じだが厚みの異なる10面の小鑼を音高の順に木製の枠につり,木槌で打奏する。枠の下部に短い柄をつけたものと,台をつけたものと2種類がある。独奏や合奏,戯曲音楽に用いられる。朝鮮では李朝後期に吹打に用い,蒙古ではラマ教音楽,日本では明清(みんしん)楽に用いた。中国では29面,30面等の改良楽器も作られている。
執筆者:増山 賢治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…古くは西域楽や軍楽に用いられたが,のちに戯劇の合奏に用いられるようになった。中国,朝鮮の雲鑼(うんら)は,銅製の小鑼を十数個枠につるしたもの。日本の銅鑼(度鑼)は,中国から仏寺に伝わった鑼が広まったといわれ,仏教音楽で用いるものを特に鐃(によう)と呼ぶ。…
※「雲鑼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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