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雷酸 らいさん

百科事典マイペディアの解説

雷酸【らいさん】

化学式はHONC。シアン酸HOCNの異性体。構造式はHO−N(+/)≡C(-/)。遊離の酸は不安定で重合しやすい。有毒。水銀塩(雷汞(らいこう)),銀塩は爆発性がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

らいさん【雷酸 fulminic acid】

化学式HOCN。シアン酸の異性体の一つで,HO-N≡Cの構造をもつと考えられている。強酸の性質を示すが,きわめて不安定で,酸解離定数などは不明。エーテルに可溶。雷酸塩を強酸で分解すれば得られるが,分解しやすく,容易に重合する。シアン化水素に似たにおいがあり有毒。雷酸塩として金,銀,水銀などの重金属塩はよく知られており,これらは爆発性に富んでいる。このうち雷酸水銀(II)Hg(ONC)2雷汞(らいこう)と呼ばれ,爆薬として用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雷酸
らいさん
fulminic acid

シアン酸HOCNの異性体の一つ。化学式HONC、式量43.0。水銀塩や銀塩は古くから知られている。塩を強酸で分解すれば水溶液として遊離の酸が得られるが、きわめて不安定で、すぐに重合する。純粋なものは得られにくい。シアン化水素のようなにおいがして有毒。銀塩、水銀塩などが加熱、衝撃、摩擦などによって激しく爆発する。[守永健一・中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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