旺文社日本史事典 三訂版 「震災恐慌」の解説
震災恐慌
しんさいきょうこう
第一次世界大戦後の恐慌からの回復も不十分のまま,震災にみまわれた日本経済は大打撃をうけ,復興資材の輸入超過で外貨負担は増大した。政府は救済融資のため公債を発行し,その額は1926年には51億円に激増しインフレが続いた。また支払猶予令(モラトリアム)・震災手形補償などで事態収拾に努力したが,不景気はおさまらず,金融恐慌へ続いていった。
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