青ナイル(読み)アオナイル

百科事典マイペディア 「青ナイル」の意味・わかりやすい解説

青ナイル[川]【あおナイル】

ナイル川の支流。エチオピアのタナ湖に発しアビシニア高原南流,ついで西流し,スーダンにはいって北流,ハルツームでナイル川(白ナイル)に合流。全長1450km。白ナイルの灰白色の水に対し,水が澄んだ青色に見えるのでこの名がある。アムハラ語では〈アバイAbbai〉という。スーダンでは上流ダムを築いて大規模な農業開発が行われている。
→関連項目ブルース

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世界大百科事典(旧版)内の青ナイルの言及

【スーダン】より


【自然】
 北緯4゜~22゜の熱帯にまたがるスーダンは,北のサハラ砂漠乾燥地帯から南端の熱帯雨林にいたるまで多様な自然景観をもつ。国土の中央やや東寄りを,ウガンダのビクトリア湖に発し南部国境付近山岳地帯から流れる諸河川を集めた白ナイル川が北上し,エチオピア高原に発した青ナイル川と首都ハルツームで,アトバラ‘Aṭbara川とはアトバラで,それぞれ合流し1本のナイル川となってエジプトへ抜ける。 ヌビア砂漠Ṣaḥrā’ al‐Nūbaとよばれる北部の砂漠地帯は,年間降雨量100mm以下で,岩はだの荒野が広がる。…

【タナ[湖]】より

…エチオピア高原北部にある湖。通常,青ナイルの水源とされるが,この湖に流れ込む小さい川があり,意見が異なることもある。ゆるやかに起伏する平たんな高原の上に流出した溶岩にせき止められてできた湖であるから,水深は浅く14mとされている。…

【ナイル[川]】より

… ウガンダのビクトリア湖から流れ出た直後,ビクトリア・ナイルと呼ばれる流れはスーダン南部の大沼沢地を抜け,いくつかの流れを集めて白ナイルal‐Nīl al‐Abyaḍとなる。エチオピアのタナ湖から発する青ナイルal‐Nīl al‐Azraqはスーダンの首都ハルツームで白ナイルと合流してナイル本流となって北に向かう。青ナイルは,季節風による降雨の影響をうけて増水期に多量の水を流すことがあり,エジプトにおける洪水のもとともなる。…

※「青ナイル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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