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紺青 こんじょう

色名がわかる辞典の解説

こんじょう【紺青】

色名の一つ。JISの色彩規格では「暗いみの」としている。一般に、青色顔料のあざやかで濃いをさす。天然顔料の紺青は平安時代から使われており、岩群青いわぐんじょうとも呼ばれた。原料は藍銅鉱らんどうこう。人工顔料の紺青は18世紀初頭にヨーロッパで発見されたもの。鉄(III)塩の溶液にヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムを反応させてつくる。プルシアンブルー、またはベルリンブルーの色名で知られる。絵の具、塗料、印刷インキなどに用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

こん‐じょう〔‐ジヤウ〕【紺青】

青色顔料の一。一般に、フェロシアン化カリウムの溶液に硫酸鉄酸化剤を加えて製する。酸化コバルトにカオリンまたは蝋石(ろうせき)を配合し、焼成して得られるものもある。天然に産するものとして、岩紺青(いわこんじょう)がある。日光や酸では変色しない。ベルリン青。プルシアンブルー。ベレンス
鮮やかな明るい藍色。

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百科事典マイペディアの解説

紺青【こんじょう】

ウルトラマリンとともに多く使われる青色無機顔料。プルシアンブルー,ベルリン青,ベレンス,ミロリーブルーなどとも。化学名はヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)カリウム,またはヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)アンモニウム,化学式はFeK[Fe(CN)6],Fe(NH4)[Fe(CN)6]。
→関連項目クロムグリーンターンブルブルーフェロシアン化カリウム

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世界大百科事典 第2版の解説

こんじょう【紺青】

青色無機顔料の一種。1700年代初頭にドイツで発明され,のちフランスのミロリーMiloriによって製法が改良されたため,プルシアンブルーPrussian blue,ベルリン青Berlin blue,ミロリーブルーMilori blue,ベレンスなどとも呼ばれる。化学式FeK[Fe(CN)6],Fe(NH4)[Fe(CN)6],化学名はヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)カリウム,またはヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)アンモニウム。

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大辞林 第三版の解説

こんじょう【紺青】

鮮やかな明るい藍あい色。濃く深みのある青色。
青色顔料の一。ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム(フェロシアン化カリウム)水溶液に鉄(Ⅲ)塩を加えると沈殿する。また、その顔料の暗い灰青色をいう。ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)カリウム(フェリシアン化カリウム)と鉄(Ⅱ)塩からできる沈殿ターンブル-ブルーも同じものである。日光や酸に強い。ベルリン青。ベレンス。プルシアン-ブルー。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紺青
こんじょう
prussian blue

一般の無機顔料では、フェロシアン化鉄を主成分とする青色顔料をさし、アイアンブルー、プルシアンブルー、ミロリーブルーなど種々の呼称がある。これに対し、セラミック顔料の分野では、酸化コバルトとカオリンあるいはろう石を配合し焼成したもの(焼貫呉須(やきぬきごす)ともいわれている)をさす。
(1)一般の無機顔料 当初、黄血塩(フェロシアン化カリウム)を原料としたが、入手難、コスト高から、副生の青酸を利用する。開発されたときはカリ紺青であったが、現在はアンモニウム紺青である。製法は、シアン化ナトリウムと硫酸鉄()(硫酸第一鉄)の反応により、フェロシアン化ナトリウムをつくり、次にこれと硫酸鉄()を、硫酸アンモニウムの存在下で反応させ、生成した白色沈殿を、硫酸酸性下で熟成し、塩素酸ナトリウムで酸化すると青くなる。この沈殿を濾過(ろか)、乾燥し粉砕する。結晶構造は立方晶、その化学式はNH4Fe[Fe(CN)6]。酸には強いがアルカリには弱い。粒子が大きくなるほど、緑み青から赤み青になる。印刷インキ、塗料、絵の具などに用いられる。
(2)セラミック顔料 CoO-Al2O3-SiO2系の青で、酸化コバルトにカオリンあるいはろう石を配合、1200℃に焼成して得られる。酸化コバルトを直接釉(ゆう)に加えても紺青の色は得られる。それにもかかわらず、この顔料をつくる目的は、少量の酸化コバルトを釉に直接加えても(釉の重量の2%ぐらい)、釉中に均一に分散させることはむずかしく、これを何かで希釈増量した形にして、釉中に分散させやすくすることと、いま一つは、酸化コバルトに混在する四酸化三コバルトCo3O4すなわち(CoOCo2O3)中の3価のコバルトが釉の発泡の原因となり、これを2価としておく必要があるためである。焼成中に生成するものはCoOAl2O3を主体とするスピネルで、コバルトは全量2価の状態で保持されている。海碧(かいへき)(セラミック顔料のコバルトブルー)と違って、カオリンやろう石を原料にするため、素地や釉との親和性がよく、下絵用、素地用にも使われる。石灰釉の場合は約450~700ミリミクロン付近まで吸収の谷となり、素地練り込みの場合より、紫に寄った青となっている。[大塚 淳]

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世界大百科事典内の紺青の言及

【顔料】より

…有機顔料は一般に毒性が小さい。無機顔料の生産量は有機顔料に比べ非常に大きく,日本工業規格(JIS)に規定されている無機顔料は,亜鉛華,鉛白,リトポン,カーボンブラック,鉛丹,べんがら,黄鉛(クロムイェロー),群青(ウルトラマリン),紺青,亜鉛黄(ジンククロメート),沈降性硫酸バリウム,およびバライト粉,二酸化チタンの12品目である。次に代表的無機顔料を色別にあげる。…

【シアノ鉄錯塩】より

…1704年ベルリンの染色業者が輸入品であったウルトラマリン(群青)の代用になる濃い青色の鉄化合物を偶然発見し,プロシア青(プルシアンブルー)と呼んだ。ベルリン青,ベレンス,紺青などともいわれる。これは黄血塩と鉄(III)塩との反応で得られるが,赤血塩と鉄(II)塩との反応でも同様の青色顔料が得られ,こちらはターンブルブルーと呼ばれた。…

※「紺青」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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