家庭医学館 「青年性扁平疣贅」の解説
せいねんせいへんぺいゆうぜい【青年性扁平疣贅 Flat Wart, Plane Wart】
顔面、手の甲、前腕などに、米粒の半分程度の大きさで、皮膚面からやや隆起した淡褐色で台状の丘疹が多数できるいぼです。丘疹(きゅうしん)は直線状に並ぶこともあります。自覚症状はありません。中年の人にも生じるため、単に扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)とも呼ばれます。おもにヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルス3型の皮膚感染が原因です。
[治療]
ハトムギから抽出したヨクイニンを内服します。内服して数日から数か月たつと、突然、丘疹が赤くなり、かゆくなりますが、病気が治る前の症状ですから心配いりません。その後1~3週間すると、丘疹は平らになり、発赤やかゆみも消失して治ります。そのほか、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と同じ治療法が行なわれます。なお、この病気は自然に治ることもあります。
せいねんせいへんぺいゆうぜい【青年性扁平疣贅 Flat Wart, Plane Wart】
ヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルスの感染が原因ですが、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)とはウイルスの型がちがいます。青年の顔面や手背(しゅはい)にできますが、10歳以下の子どもにもできます。
大きさは0.5~1cm大、褐色で、皮膚から扁平(へんぺい)に隆起しており、一度にたくさんできる特徴があります。ひっかいた後の線にそって並んで出ることもあります。
突然赤くなって皮がむけ、かゆくなるのは治る前兆で、症状が出てから1~2週間ほどで自然に治ります。
治療は尋常性疣贅(「尋常性疣贅(いぼ)」の治療)と同じです。