面壁九年(読み)メンペキクネン

デジタル大辞泉 「面壁九年」の意味・読み・例文・類語

めんぺき‐くねん【面壁九年】

菩提達磨ぼだいだるまが、中国少林寺無言のまま9年間も壁に面して座禅し、悟りを開いたという故事

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精選版 日本国語大辞典 「面壁九年」の意味・読み・例文・類語

めんぺき‐くねん【面壁九年】

  1. 〘 名詞 〙 達磨大師が、中国の嵩山少林寺で、壁に向かって九年間坐禅を組み、さとりを開いたということ。
    1. [初出の実例]「面壁九年(メンペキクネン)禅家の祖師達磨大師も蘆の葉で」(出典歌舞伎小春穏沖津白浪小狐礼三)(1864)三幕)
    2. [その他の文献]〔碧巖録‐一則・評唱〕

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四字熟語を知る辞典 「面壁九年」の解説

面壁九年

達磨だるま大師が、中国のすうざんの少林寺で、壁に向かって九年間坐禅を組み、さとりを開いたということ。また、そのように、ある一つの目的に向かって粘り強く月日をかけて心を傾けることのたとえ。

[使用例] 面壁九年の沈黙になったりすることが[唐木順三*死について|1956~57]

[使用例] 幼年時代僧堂で暮らした歳月をいれれば、面壁九年を超えていたはずだった[立原正秋*冬のかたみに|1975]

[解説] 「面壁」は壁に面することで、壁に向かって座禅を組むこと、また、座禅をさします。

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