面繫(読み)おもがい

世界大百科事典 第2版の解説

おもがい【面繫】

馬の口に(くつわ)をはめるため頭部にからめる装具で,頭絡にあたる。騎馬輓馬耕馬駄馬のいずれであっても,人間が馬を制御するための必需品である。本体は組緒,織緒,絎紐(くけひも)または革でつくられていて,頰と頭頂をめぐって轡をつける簡単なものから,額,咽喉,鼻,顎の部分にもわたすものなど,さまざまな型式があり,それぞれの交差個所に辻金具を使うことが多い。額,頰,鼻の部分には飾金具杏葉(ぎようよう)を飾りつけることが多く,正倉院には鹿角製の玉を赤と白と黒に染め分けて連ねた例があり,中国の殷代の墓からは子安貝を連ねた面繫を頭部にからませた状態で出土したことがある。

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世界大百科事典内の面繫の言及

【辻金具】より

…馬具の一部。三繫(さんがい)(面繫(おもがい),胸繫(むながい),尻繫(しりがい))の革紐や組紐が交差するところ,すなわち辻の留金具。紐が四方に出るものと三方に出るものとがあり,辻金物ともいう。…

※「面繫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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