デジタル大辞泉 「順流」の意味・読み・例文・類語 じゅん‐りゅう〔‐リウ〕【順流】 [名](スル)1 水が順路に従って流れていくこと。また、その流れ。2 水の流れに従って下ること。転じて、世の移り変わりに身をまかせること。「いかだで順流する」 じゅん‐る【順流】 仏語。生死・輪廻の流れに従い、悟りへの道にそむくこと。→逆流ぎゃくる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「順流」の意味・読み・例文・類語 じゅん‐りゅう‥リウ【順流】 〘 名詞 〙① 水が順路に沿って流れていくこと。[初出の実例]「李斐は河山之険で地勢が高によって順流にして下ることが易きほどに」(出典:史記抄(1477)七)[その他の文献]〔新語‐道基〕② 水の流れに従って下ること。流れに身をまかせること。転じて、世の推移に従うこと。また、物事がとどこおりなく進み動く様子。[初出の実例]「語不近人情ほどに過て迂回て順流にも義理がないほどに」(出典:史記抄(1477)一〇)「自分が棹をさして下って行く順流(ジュンリウ)を、演説者も同舟の人になって下って行く」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉七)[その他の文献]〔爾雅‐釈水〕③ ⇒じゅんる(順流) じゅん‐る【順流】 〘 名詞 〙 ( 「る」は「流」の呉音 ) 仏語。煩悩生死の流れに従い、迷いの上にも迷いを重ねること。生死の迷いにまかせて六道輪廻すること。⇔逆流(ぎゃくる)。[初出の実例]「多くは魔風に順流せり。逆縁を翻して、是を善縁としる人は千万が中の其一つ也」(出典:応仁略記(1467‐70頃か)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「順流」の読み・字形・画数・意味 【順流】じゆんりゆう(りう) 流れに従う。時勢に従う。〔史記、相国世家論賛〕()何、管鑰(くわんやく)(鍵)を守し、民の秦法を疾(にく)むに因り、れに順ひて之れと始す。~位、群臣に冠たり、聲、後世に施す。字通「順」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報