頭高(読み)カシラダカ

デジタル大辞泉 「頭高」の意味・読み・例文・類語

かしら‐だか【頭高】

[名]ホオジロ科の鳥。全長約15センチ。背は栗色で、腹は白い。春に雄は頭頂部とほおが黒くなる。頭の羽毛を立てる習性がある。アジア東部に分布し、日本では冬鳥で、畑や雑木林でみられる。たすずめ。かしら 秋》
[名・形動ナリ]矢が肩越しに高く見えるようにえびらを負うこと。また、そのさま。
大中黒の矢―に負ひなし」〈義経記・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「頭高」の意味・読み・例文・類語

かしら‐だか【頭高】

〘名〙
① (形動) 箙(えびら)に差した矢の負い方の一種。斜めに腰につけず、矢筈(やはず)を高く身体に並行して腰につける風流(ふりゅう)の着用法。また、そのようなさま。見た目の美しさを強調したもので、実用的ではない。筈高(はずだか)
平家(13C前)九「石打の矢の、其の日のいくさに射て少々残ったるを、かしらだかに負ひなし」
ホオジロ科の小鳥。全長約一五センチメートル。ホオジロに似ているが、腹面は白色背面褐色に暗色の縦斑があり、胸に栗色の横帯がある。草の種子や小昆虫を地上で採食する。頭に短い冠毛があり、よく逆立てるのでこの名がある。シベリアで繁殖し、日本には冬鳥として渡来、関東以南の明るい林や草原に群れをなしてすむ。かしらとと。かしらどり。《季・秋》
仮名草子・尤双紙(1632)下「物のかしらの品々〈略〉小鳥の中にも、かしらだか」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「頭高」の解説

頭高 (カシラダカ)

学名Emberiza rustica
動物。ホオジロ科の渡り鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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