頼み(読み)タノミ

デジタル大辞泉 「頼み」の意味・読み・例文・類語

たのみ【頼み/×恃み/×憑み】

たのむこと。依頼すること。また、その内容。願い。「―を聞き入れる」
たよりにすること。あてにすること。「年金を―にする」
結納ゆいのう
密通をいたせしこと、しんもって存ぜず、それゆゑ―も受納いたせし所に」〈滑・膝栗毛発端

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「頼み」の意味・読み・例文・類語

たのみ【頼・恃・憑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たのむ(頼)」の連用形の名詞化 )
  2. たのむこと、また、そのもの。
    1. (イ) 力になるものとしてたよりに思うこと。また、そのもの。たより。期待。
      1. [初出の実例]「畝傍(うねび)山 木立薄けど 多能彌(タノミ)かも 毛津(けつ)若子(わくご)の 籠らせりけむ」(出典日本書紀(720)舒明即位前・歌謡)
      2. 「かたじけなき御心ばへのたぐひなきをたのみにて、まじらひ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
    2. (ロ) たよりに思ってはたらきかける事柄。依頼。願い。
      1. [初出の実例]「悪い請求(タノミ)をさへすらりと聴て」(出典:五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉二)
  3. 物を買うときの手付金。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. 結納(ゆいのう)。言入(いいいれ)
    1. [初出の実例]「冷泉より住吉社務いもとへたのみとて一束〈引合〉・板物〈紅梅、白生衣〉等被遣了」(出典:言経卿記‐天正一六年(1588)閏五月一四日)

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