風不死岳(読み)ふつぷしだけ

日本歴史地名大系 「風不死岳」の解説

風不死岳
ふつぷしだけ

支笏しこつ湖の南岸にある山。標高一一〇二・五メートル。那須火山帯に属する急峻な円錐形成層火山で、支笏カルデラの外輪山を形成する。「丁巳日誌」(志古津日誌)は「フフシノホリ」、明治四三年(一九一〇)の「札幌支庁庁治一覧」は「フウプシヌプリ山」と記載する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「風不死岳」の意味・わかりやすい解説

風不死岳 (ふっぷしだけ)

北海道南西部,支笏(しこつ)湖南岸にある円錐火山。標高1102m。支笏湖北岸の恵庭(えにわ)岳,南隣の樽前山が現在も活動しているのに対して,頂上には火口もなく,活動を停止している。山体は浸食されて放射状の谷をもち,古い山体のように見える。山名アイヌ語の〈フウシ・ヌプリ(トドマツ・群生する・山)〉に由来する。トドマツが群生し,頂上付近のお花畑はみごとである。登山路は初心者向きではない。北東麓にキャンプ場がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風不死岳」の意味・わかりやすい解説

風不死岳
ふっぷしだけ

北海道南西部,千歳市の支笏湖南岸にそびえる火山。標高 1103m。支笏カルデラ形成後,カルデラ内に噴出した円錐 (コニーデ) 形の成層火山。輝石安山岩火山砕屑物から成り,浸食が進んで,火口の跡は判然としない。地名はアイヌ語フップウシ (トドマツが多いの意) に由来。支笏洞爺国立公園に属する。

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