風蓮川(読み)ふうれんがわ

日本歴史地名大系 「風蓮川」の解説

風蓮川
ふうれんがわ

別海べつかい町から根室市の風蓮湖に注ぐ二級河川。流路延長八二・五キロ、流域面積五七一・六平方キロ。水源根釧こんせん台地の北西部、釧路支庁管内標茶しべちや町との境界付近の標高一八〇メートルの台地で、支流の東風蓮川・中風蓮川・西風蓮川・ノコベリベツ川・姉別あねべつ川などを合せ南東に流れる。中流部では一部、別海町と釧路支庁管内浜中はまなか町との境界となり、下流部でも別海町と根室市の境界となっている。玉虫「入北記」に「フウレンベツト云フ川(中略)此川赤水ニテ宜シカラザルユヘ斯ク名ツク」(安政四年八月一六日条)とある。一七九八年(寛政一〇年)九月一一日、木村謙次は風蓮入海(風蓮湖)口から舟に乗り風蓮川を漕ぎ上ってアンネヘツ(現浜中町)で泊まり、翌日山道をイトイチセンベへ出て、ノコベリベツ川を下ってアッケシに至っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風蓮川」の意味・わかりやすい解説

風蓮川
ふうれんがわ

北海道東部,根釧台地を東流し,風蓮湖に注ぐ川。全長 81km。源流は別海町光進地区付近で,東風蓮川,中風蓮川,西風蓮川などの小河川が合流する。中流域は酪農地域,下流域は泥炭地である。

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