見目(読み)みるめ

精選版 日本国語大辞典 「見目」の意味・読み・例文・類語

みる【見】 目(め)

① 物を見ている目。また、見ること。会うこと。
源氏(1001‐14頃)紅葉賀「みるめに飽くは、まさなき事ぞよ」
② 見た様子。見た感じ容姿
※源氏(1001‐14頃)若菜上「みるめは、人よりけに若く、をかしげにて」
他人の、それを見る目・視線。はため。また、他人の、それに対する考え・思惑(おもわく)
万葉(8C後)一八・四一〇八「里人の見流目(みルめ)恥づかし左夫流児(さぶるこ)にさどはす君が宮出後風(しりぶり)
物事良否優劣などを見分ける力。「人を見る目がある」
[補注]和歌では「海松布(みるめ)」とかけて用いられることが多い。「古今‐恋二」の「しきたへの枕の下に海はあれど人を見るめはおひずぞありける〈紀友則〉」など。→海松布(みるめ)

みる‐め【見目】

〘名〙
① 「みるめかぐはな(見目嗅鼻)①」のうち、男の方の称。
説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)一〇「みるめとうせん御まへにめされ」

みた‐め【見目】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「見目」の意味・読み・例文・類語

み‐め【見目/眉目】

顔立ち容貌ようぼう
見た感じ。
さぎはいと―も見苦し」〈・四一〉
面目ほまれ
「いかに若いとて二人の子の親。結構なばかり―ではない」〈浄・天の網島
[類語]容姿見目形風貌姿形ルックス格好

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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