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竜骨車 りゅうこつしゃ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

竜骨車
りゅうこつしゃ

人力によって水を汲上げて水田に注ぐ揚水機。中国から伝わり,江戸時代初期に普及したもので,構造は長い箱形の樋の内側を,水かき板が連続して動きながら水を押上げる。足で踏んで動かす軸輪によって連結された水かき板が,無限軌道のようにぐるぐる回転するようになっている。

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デジタル大辞泉の解説

りゅうこ‐し【竜車】

りゅうこつしゃ(竜骨車)」の音変化。
竜吐水(りゅうどすい)1」に同じ。
「筒先強い―の水をくらはぬ其内に」〈伎・加賀鳶

りゅうこ‐しゃ【竜骨車】

《「りゅうごしゃ」とも》「りゅうこつしゃ(竜骨車)」の音変化。

りゅうこつ‐しゃ【竜骨車】

《形が竜骨1に似るところからいう》揚水機の一種。長い樋(とい)の中にベルト状の軌道を設け、そこに取り付けた多数の板を循環させて水を高所に上げる装置。中国から伝わり、江戸前期、近畿地方の農村で広く使われた。りゅうこしゃ。りゅうこし。

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百科事典マイペディアの解説

竜骨車【りゅうこつしゃ】

中国の代表的な灌漑(かんがい)用揚水機で,日本では江戸前期,主として畿内で用いられた。幅1尺,長さ9〜18尺程度の木製水槽の中を,連結された30余枚の水かき板がキャタピラのように移動して水を連続的に押し上げる。

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅうこつしゃ【竜骨車】

中国の代表的な揚水具の一つ。翻車ともいう。図のような細長い箱に数珠のように連結された多数の木の方板をはめこみ,箱の上部の輪軸に結合させ,人力で輪軸を回転させて揚水する構造をもつ。王禎の《農書》によると箱の幅は4~7寸(12~21cm),深さ1尺(約30cm),長さ1丈(3m)くらいが普通のようで,それ以上の高所へはリレー式に揚水する。だいたい後漢のころに始まるといわれるが,江南水田地帯の灌漑揚水具として最も使用されたので,一般での普及は唐・宋のころからと思われる。

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大辞林 第三版の解説

りゅうこしゃ【竜骨車】

〔「りゅうごしゃ」とも〕
「りゅうこつしゃ(竜骨車)」の転。 「すがる涙の-に、あひの水さへまかすらん/浄瑠璃・氷の朔日

りゅうこつしゃ【竜骨車】

〔形が竜骨に似るところから〕
水を汲みあげて田にそそぎ入れる機械。箱形の樋といの中に多数の水かき板を鎖状に連結したものをはめ込み、樋の上部の輪軸につなぎ、輪軸を足で踏んでエスカレーターのように動かして水を押し上げる。中国から伝来。江戸前期に近畿地方を中心に普及した。翻車。りゅうこしゃ。りゅうこし。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

竜骨車
りゅうこつしゃ

中国、三国、魏(ぎ)の馬鈞(ばきん)が考案した揚水機。翻車ともよばれる。下端を河川に浸して斜めに置かれた細長い箱形の樋(とい)の中を、つながって輪になった木の鎖(自転車のチェーンのようなもの)に多数の木板を取り付けた「竜骨」が移動し、各木板が次々に水をすくって岸の上に掻(か)き上げる。竜骨は、水平な回転軸の中央部に軸と直角に放射状に突き出た腕(チェーン・ホイールに相当)にかけられており、水平軸の回転とともに順次移動する。水平軸は、人が手や足でペダルを動かして(足で踏むタイプを踏車という)、あるいは水平軸に歯車を取り付けて回転の向きを直角に変えてウシや水力で回転させる。中国では現在も江南地方などで使われ、日本でも滋賀県などでは近年まで灌漑(かんがい)に使われていた。17世紀には西洋にも伝わった。[宮島一彦]
『藪内清訳註『天工開物』(平凡社・東洋文庫) ▽J・ニーダム著、中岡哲郎他訳『中国の科学と文明9 機械工学』(1978・思索社)』

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世界大百科事典内の竜骨車の言及

【揚水機】より

…井戸の上に滑車をつるして手で巻き上げる〈つるべ〉がこれに続く。そして,といまたは筒を鎖上に並べてくみ上げる竜骨車タイプのもの(人力で動かす場合は踏車となる),さらに車輪の円周上におけまたは筒をとりつけて回転する筒車(ノーリア)タイプのものなどが現れた。これらの揚水機の動力源は,時代とともに,人力,畜力から水車や風車,やがて蒸気機関,電力へと移行していった。…

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