食切る(読み)クイキル

デジタル大辞泉 「食切る」の意味・読み・例文・類語

くい‐き・る〔くひ‐〕【食(い)切る】

[動ラ五(四)]
歯でかみ切る。「縄を―・る」
全部食べてしまう。食べ切る。「二人分の料理を―・ってしまう」
[類語](1噛む噛み砕く噛み付く食い付く食らい付く噛み締める噛み切る食いちぎる噛みこなす咀嚼反芻

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精選版 日本国語大辞典 「食切る」の意味・読み・例文・類語

くい‐き・るくひ‥【食切】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 歯でかみ切る。食いちぎる。
    1. [初出の実例]「其の死人頭より切て頭无かりけり、〈略〉此は鰐(わに)などの咋切(くひきり)たるにこそは」(出典今昔物語集(1120頃か)三一)
  3. あるものを全部食べてしまう。食いつくす。
    1. [初出の実例]「五人や十人で食切(クヒキ)らぬほどの大鰹が三十六文だから」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)
  4. まったく関係を絶つ。
    1. [初出の実例]「どうか婆々が方を引離(クヒキッ)てやろふ」(出典:人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)

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