高座神社(読み)たかくらじんじや

日本歴史地名大系 「高座神社」の解説

高座神社
たかくらじんじや

[現在地名]青垣町東芦田

芝添しばそえにある神社。主祭神は仲哀天皇、大日命・天児屋根命・応神天皇・武甕槌命を配祀。旧村社。一の社を鹿島大明神、二の社を香取大明神、三の社を仲哀天皇、四の社を春日大明神、五の社を大神宮といい、五社を高座五社明神とする(丹波志)。「延喜式」神名帳にみえる同名社に比定する説がある(山南町の→高座神社東芦田ひがしあしだ村と田井縄たいなわ村の産土神であった(氷上郡志)。伝承によると慶雲三年(七〇六)の大旱魃の際に社前から蟻の大群が列をなし、村人湧水へ誘導した。その功から当社はありの宮として知られ、蟻除けの符を求める参詣者が多い。


高座神社
たかくらじんじや

[現在地名]山南町谷川 式垣内

篠山川の一支流山田やまだ川右岸の山裾に位置する。旧村社。現祭神は丹波国造の祖神高倉下命を主神とし、天火明命・建田背命・経津主命・比売神を配祀。「延喜式」神名帳に載る小社高座神社に比定される。同社を青垣あおがき東芦田ひがしあしだの同名社(祭神は大日命・仲哀天皇他三神)に比定する説もある。中世には地頭久下氏の祈願所であったが、弘治三年(一五五七)金屋かなや村高座の森から現在地に移転したと伝える。江戸時代は高座(高倉)大明神と称した(「丹波志」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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