高橋実(読み)タカハシ ミノル

20世紀日本人名事典 「高橋実」の解説

高橋 実
タカハシ ミノル

昭和期の医師 (財)宮城厚生協会坂総合病院名誉院長。



生年
明治45(1912)年2月18日

没年
平成1(1989)年7月25日

出生地
福島県福島市

学歴〔年〕
東北帝大医学部〔昭和13年〕卒

経歴
大学在学中の昭和7年社会医学研究会をつくり機関紙を発行。9年検挙され退学処分、11年執行猶予で復学、医化学教室に入り木下杢太郎の指導で「森鷗外の会」を創設。13年熊谷岱蔵教授に勧められ岩手県志和村診療所に赴任、村に保健活動委員会を設け、携帯X線間接撮影機で集団検診を行い熊谷に注目された。15年の「東北一純農村の医学的分析」はその記録。16年大学に戻ったが17年再び検挙され、執行猶予中の20年秋田県立女子医専教授となった。32年から宮城県厚生協会坂総合病院長、53年名誉院長。この間、43年全日本民主医療機関連合会会長、45〜49年宮城厚生協会理事長。また戦後共産党の再建に努め、57〜63年宮城県日本共産党後援会副会長を務めた。共著「医療社会化の道標」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高橋実」の解説

高橋実(2) たかはし-みのる

1931- 昭和後期-平成時代の福祉活動家。
昭和6年7月21日生まれ。幼時失明日大を卒業後,毎日新聞大阪本社の「点字毎日」記者として活躍。昭和36年日本盲人福祉研究会を結成,視覚障害者に対する社会啓発にあたり,司法試験などへの門戸をひらかせる。61年視覚障害者支援総合センターを設立し,職域拡大点字図書館開設につくす。平成10年吉川英治文化賞。北海道出身。

高橋実(1) たかはし-みのる

1912-1989 昭和時代の医師。
明治45年2月18日生まれ。東北帝大在学中,社会医学研究会を組織。検挙され退学処分となり,のち復学。昭和13年岩手県志和村診療所につとめ,結核の集団検診をおこなう。戦後,民主医療運動に参加,宮城県塩釜市の坂総合病院長をつとめた。平成元年7月25日死去。77歳。福島県出身。著作に「東北―純農村の医学的分析」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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