高田遺跡(読み)たかだいせき

日本歴史地名大系 「高田遺跡」の解説

高田遺跡
たかだいせき

[現在地名]南国市前浜 高田

香長かちよう平野の新期扇状地の末端、標高五メートルの等高線上にある。遺跡の前面には低湿な三角洲が広がる。古代から中世にかけての遺物包含地であるが、本格的な発掘調査はまだなされていない。平安時代中―後期の須恵器片が発見されているが、なかにカキ貝殻の付着したものがある。須恵器のほか中世の瓦器・瓦質土錘・土製羽釜・古備前焼種壺・擂鉢などが発見されている。


高田遺跡
たかたいせき

[現在地名]富来町高田

富来川左岸に沿って突出した古砂丘の突端部に立地する弥生時代中期から中世におよぶ複合遺跡。弥生時代の遺構として土坑墓・大溝があり、弥生式土器・磨製石斧・磨製石鏃・土製紡錘車・管玉が出土。古墳時代(五世紀後葉)では多量の土器群を伴う祭祀遺構を検出、坏形を主とする土師器のほかに竈・甑・土製支脚・子持勾玉・刀子・鉄鏃・鹿角製品などが伴出した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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