高速バス(読み)こうそくばす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高速バス
こうそくバス

高速道路を利用して運行されるバス道路運送法に準じ,路線を定めて定期的に不特定多数の旅客を運送する一般乗合旅客自動車運送事業路線バス)の一つ。一市町村の区域をこえた,おおむね 50km以上の路線に停留所を限定して設け,乗合旅客を運送する。1964年,日本で初めて国鉄バスが名神高速道路名古屋―神戸間と名古屋―新大阪間で運行された。以前はおもに夜間,片道 300km以上を運行するものを長距離バスと呼んでいたが,昼間に中・近距離を運行する路線が増えてきたことから,高速バスと総称するのが一般的になった。同じ距離の他の輸送機関と比べて運賃が安い,乗り換えの面倒がない,夜行便が多い,などの利点がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高速バス
こうそくばす

高速道路などを利用することによって、都市間の中長距離旅客輸送を行うバスサービス。
 以前から、乗合バス事業者による高速バスサービスの運行は行われていたが、バス停留所が必要になるなどの規制が厳しかったために、その市場規模は限定的であった。しかし、2000年(平成12)の道路運送法の改正によって、バスサービスの供給に関する規制緩和が行われ、乗合バス事業者ではない貸切バス事業者がいわゆる「高速ツアーバス」サービスを提供し始めて、高速バス市場に参入するようになった。これにより、高速バスサービスの供給量は増加し、多頻度、安価で快適な高速バスサービスが提供されるようになった。
 その後、高速ツアーバスによる事故の多発が報道され、安全軽視の一部事業者の存在などが指摘されることになった。このため規制の見直しが行われ、2012年以降は高速ツアーバスと従来の乗合バス事業者による高速バスを一体化した、新たな高速バス事業規制が行われている。[竹内健蔵]
『寺田一薫著『バス産業の規制緩和』(2002・日本評論社) ▽衛藤卓也監修、大井尚司・後藤孝夫著『交通政策入門』(2011・同文舘出版)』

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