鶴岡八幡宮例大祭(読み)つるがおかはちまんぐうれいたいさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鶴岡八幡宮例大祭」の意味・わかりやすい解説

鶴岡八幡宮例大祭
つるがおかはちまんぐうれいたいさい

神奈川県鎌倉市に鎮座する鶴岡八幡宮で,毎年 9月14~16日に行なわれる祭り。『吾妻鏡』に,文治3(1187)年8月15日に放生会流鏑馬が行なわれたと記され,旧暦 8月15日に行なわれていた。中世には放生会が行なわれていたが,江戸時代には神輿渡御の祭りとなり,異形の面を着けた一団による面掛け行列などが加わった。面掛け行列は明治以降,鎌倉市坂ノ下の御霊神社の例祭(9月18日)に移された。14日早朝,宮司以下神職由比ヶ浜をして藻塩草(もしおぐさ)と呼ばれる海藻をとる浜降式を行なったあと,その藻塩草を境内各所にかけて境内を清め,翌日の例大祭の祭典執行を祭神に告げる神事が行なわれる。15日は例大祭の神事のあと,3基の神輿が若宮大路の二ノ鳥居に設けられた御旅所まで渡御する神幸祭があり,御旅所では八乙女舞が舞われる。16日は境内の馬場小笠原流の流鏑馬が行なわれる。なお,4月に行なわれる観光行事,鎌倉まつりでは武田流の流鏑馬が披露される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android