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 みそぎ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


みそぎ

身体に罪や穢れのあるとき,または神事の前に,川や海の水につかって,身体を洗い清めること。特に祭りの当事者や神役は,禊によって身体を清浄な状態にすることが必要であった。「記紀」によるとイザナギノミコトが黄泉 (よみ) 国から帰ったとき,筑紫日向の橘の小戸 (おど) の檍原 (あはぎはら) の流れで禊をしたのに始るとされる。

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デジタル大辞泉の解説

み‐そぎ【×禊】

身に罪や穢(けが)れのある者、また神事に従事しようとする者が、川や海の水でからだを洗い清めること。
陰暦6月晦日(みそか)、諸社で行う夏越(なごし)の祓(はらえ)の行事。 夏》

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百科事典マイペディアの解説

禊【みそぎ】

現在では禊祓(はらえ)として,神事や祭祀の前に沐浴(もくよく)して心身を清めること。その起源を《古事記》の阿波岐原(あわぎはら)での伊弉諾(いざなぎ)尊の禊祓に求めている。
→関連項目天照大神穢れ浜降り

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世界大百科事典 第2版の解説

みそぎ【禊】

水浴して身体を清める宗教儀礼。神道では〈禊祓(みそぎはらい)〉といって身心の罪や穢れを水で洗い清める,すなわち浄化の所作とする。神事に当たって物忌のあと積極的に身心を聖化する手段の一つだが,服喪など異常な忌の状態から正常な日常へ立ち戻る一種の再生儀礼(生まれ清まり)でもある。古代中国では,《後漢書》礼儀志や《晋書》礼志にみえるように,〈春禊〉と〈秋禊〉とがあって,陰暦3月3日(古くは上巳)と7月14日に官民こぞって東方の流水に浴して〈宿垢〉を去ったという。

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大辞林 第三版の解説

みそぎ【禊】

( 名 ) スル
海や川の水で体を清め、罪や穢けがれを洗い流すこと。
特に陰暦六月晦日みそか、夏越なごしの祓はらえの神事をいう。 [季] 夏。 《 禰宜ひとり-するなる野河かな /几董 》

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


みそぎ

川や海の清い水につかり身体を洗い滌(そそ)ぎ、ツミやケガレを祓(はら)い清めること。「祓(はらえ)」の一種。「禊祓(みそぎはらえ)」ともいう。語源説としては、水滌(みずそそ)ぎあるいは身清(みすす)ぎの意であるとするほか、ツミ・ケガレを身体から取り去る身削(みそ)ぎの意と解する説もある。記紀神話に、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が神避(さか)りました妻の伊弉冉(いざなみ)尊を黄泉(よみ)国に訪ねたのち、その身体についた汚穢(おえ)を祓い清めるために、筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(おど)の檍原(あわぎはら)に出(い)でまして禊祓をされたとあるのに始まるとされ、そのおりに生成した日神(なおびのかみ)、また祓戸(はらえど)神の神威により、禍津日(まがつひ)神の所為であるツミ、ケガレ、トガ、ワザワイが消除されると信じられる。『万葉集』はもとより平安以降の和歌集にも多く禊を詠んだ和歌があり、「風そよぐ楢(なら)の小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける」(新勅撰(ちょくせん)和歌集)、「六月(みなつき)の名越(なごし)の祓へする人は千年(ちとせ)の命延ぶといふなり」(拾遺(しゅうい)集)といった和歌に代表されるように六月大祓の名越祓としての禊が広く行われた。また中世以降は水垢離(みずごり)などとも称し、修行的な要素も加わり、精神的な清浄も重視された。とくに神祇祭祀(じんぎさいし)に関しては潔斎(けっさい)の重要な行事として厳修されるが、「手水(てみず)」はその簡略化された形式といえる。近世以後、神道(しんとう)の修錬行法ともなり、明治の神道家川面凡児(かわづらぼんじ)はこれを実践提唱した。この改良形式の禊が今日も神職の錬成行事として行われる。[佐野和史]

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世界大百科事典内のの言及

【穢】より

…ほかに神祇令や喪葬令を見ると,やはり人畜の死と出産に伴う穢を忌む期間が規定されている点は,穢が罪とちがって生命的異常にかかわる事象であることを示している。浄化の儀礼的手段にしても罪は祓除すなわち祓(はらい)として一種の贖い(贖物(あがもの))によるが,穢は一定期間の非日常的な謹慎のあと禊(みそぎ)すなわち水浴による清めを要する。罪と穢は共同体の日常的安定に災いをもたらす原因としても忌避されるが,とくにハレ(晴)の行事すなわち非日常的な神事にあたっては普段にも増して聖浄な状況を要するため,斎戒において罪穢は一体となって禊祓の対象となる。…

【罪】より

… 日本には古来,人間による悪行とともに穢(けが)れや禍(わざわい)などをも含めた神道的な罪の観念があった。すなわち農耕を妨害して神祭りを冒瀆する天津罪(あまつつみ)や社会秩序を破壊する国津罪(くにつつみ)は前者の悪行に属するが(天津罪・国津罪),同時に死や病気,けがや出産の穢れ,天変地異など人間生活を脅かすものも罪であるとし,それらを除去して正常な状態にひきもどすためいろいろな祓(はらい)や禊(みそぎ)が必要であるとされた。日本の場合,罪は祓や禊によって容易に除去されるという意識が強く働き,先の浄土教的な罪業意識は深くは浸透しなかったといえよう。…

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