鹿谷寺跡(読み)ろくたんじあと

国指定史跡ガイドの解説

ろくたんじあと【鹿谷寺跡】


大阪府南河内郡太子町山田にある奈良時代の寺院跡。二上(ふたかみ)山の雌岳から西南方向に派生した丘陵の先端部付近、標高258mの小平地に立地する。小規模ながら、他に類例をみない大陸の石窟寺院の趣を伝える貴重な遺構で、1948年(昭和23)に国の史跡に指定された。寺跡の平地は、山の凝灰岩を開き削って造られたもので、北側には石造十三重塔が造成され、東側岸壁を掘りうがって造った石窟内には、線彫りされた三尊仏坐像が祀られ、主要部をなしている。西側岩壁に沿う小岩塊にも仏立像1体が浮き彫りされているが、剝落が甚しい。南方崖下には断崖に臨んで、高さ約1.5mの小塔が地山から造り出されている。十三重塔は地山の石を彫り残して造り出され、上部が破損しているが、高さ5.7mで、全体として安定感もあり雄壮な外観を誇る。石窟は間口約2.2m、高さ1.8m、奥行き約0.7mの小洞窟をうがち、同様の石窟遺跡である同町の岩屋とともに、上代における仏教関係の類まれな遺跡となっている。近畿日本鉄道長野線喜志駅から金剛バス「山田」下車、徒歩約30分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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