黒田三郎(読み)クロダサブロウ

デジタル大辞泉 「黒田三郎」の意味・読み・例文・類語

くろだ‐さぶろう〔‐サブラウ〕【黒田三郎】

[1919~1980]詩人広島の生まれ。第二次「荒地」の創刊参加。鋭い批評精神を平明に表現した詩や評論発表詩集ひとりの女に」など。

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20世紀日本人名事典 「黒田三郎」の解説

黒田 三郎
クロダ サブロウ

昭和期の詩人,評論家



生年
大正8(1919)年2月26日

没年
昭和55(1980)年1月8日

出生地
広島県呉市

学歴〔年〕
東京帝国大学経済学部〔昭和17年〕卒

主な受賞名〔年〕
H氏賞(第5回)〔昭和29年〕「ひとりの女に」

経歴
昭和11年「VOU」に参加して詩作を始める。戦後、「荒地」同人として小市民の生活感情を平明な言葉でえぐり出した。詩集「ひとりの女に」(昭和29年)でH氏賞を受賞ほかに詩集「死後の世界」「小さなユリと」、評論集「内部外部の世界」、随筆集「死と死の間」など。詩人会議運営委員長、日本放送協会研修所教授、青山学院講師もつとめた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒田三郎」の意味・わかりやすい解説

黒田三郎
くろださぶろう
(1919―1980)

詩人。広島県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業。南洋興発会社社員としてジャワ赴任、同地で敗戦を迎えた。1946年(昭和21)帰国、日本放送協会に放送記者として入社、のち放送文化研究所に移り69年まで勤務。47年、第二次『荒地(あれち)』創刊に参加、のち『歴程』同人となり、日本現代詩人会理事長を務めた。詩は庶民的現実に取材しながら、現代の危機的状況を平明に表現した。詩集に『ひとりの女に』(1954、H氏賞)、『失われた墓碑銘』(1955)、『小さなユリと』(1960)、『時代の囚人』(1965)など。ほかに評論集『内部と外部の世界』(1957)などがある。

[飛高隆夫]

『『定本 黒田三郎詩集』(1979・昭森社)』『『黒田三郎日記』全6巻(1981・思潮社)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒田三郎」の解説

黒田三郎 くろだ-さぶろう

1919-1980 昭和時代後期の詩人。
大正8年2月26日生まれ。昭和21年日本放送協会にはいる。22年鮎川信夫,田村隆一らと「荒地(あれち)」を創刊。30年「ひとりの女に」でH氏賞。「歴程」同人。昭和55年1月8日死去。60歳。広島県出身。東京帝大卒。詩集はほかに「失はれた墓碑銘」「小さなユリと」など。

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367日誕生日大事典 「黒田三郎」の解説

黒田 三郎 (くろだ さぶろう)

生年月日:1919年2月26日
昭和時代の詩人;評論家。詩人会議運営委員長;日本放送協会研修所教授
1980年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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