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黒駒関(読み)くろこまのせき

百科事典マイペディアの解説

黒駒関【くろこまのせき】

甲斐国八代郡黒駒(山梨県笛吹市御坂町)に置かれた中世の関所。甲府盆地と駿河国を御坂(みさか)峠を越えて結ぶ,鎌倉街道(御坂路・甲斐路ともいう)の峠北麓に位置する。同道は古代以来官道で,甲斐国内の古代の駅の一つ水市(みずいち)駅を黒駒に比定する説がある。黒駒関の設置の時期は,1565年,富士山中宮の社壇造営料として武田信玄から黒駒関銭のうち10貫文が寄進されていることから,同年以前であることがわかる。戦国期に富士信仰の隆盛に伴い,各地からの富士登拝の道者で鎌倉街道が賑わうと,沿道各所に道者から関銭を徴収する道者関が設けられており,黒駒関もその一つであったとみられている。1577年信玄は富士御室浅間(ふじおむろせんげん)社(現山梨県南都留郡富士河口湖町)に娘の安産を祈願して黒駒第一関の閉鎖を約しているが,その後の経緯は不明。

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世界大百科事典 第2版の解説

くろこまのせき【黒駒関】

中世,甲斐国八代郡黒駒(現,山梨県東八代郡御坂町内)に置かれた関所。黒駒内には古代よりの官道である鎌倉往還(御坂路または甲斐路ともいう)が走っており,黒駒を越すと御坂峠となり,さらに河口湖畔の船津,吉田,須走から足柄街道へと連絡する交通の要衝である。古代甲斐におかれた三駅の一つ水市駅は地形からして黒駒にあったともいわれている。中世の関所の起源は不明であるが,1565年(永禄8)に武田信玄が富士山中宮の社垣造営料として黒駒の関銭10貫文を同社に寄付しており,当時ここに関所が置かれていたことが知られる。

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