今村七三郎(初代)(読み)いまむら しちさぶろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今村七三郎(初代)」の解説

今村七三郎(初代) いまむら-しちさぶろう

1668-1714 江戸時代前期-中期歌舞伎役者
寛文8年生まれ。江戸で若衆方,若女方として活躍,宝永6年立役(たちやく)となる。正徳(しょうとく)元年以降大坂の荻野座,京都の亀屋座などに出演。俏(やつし),濡事(ぬれごと)にすぐれた。正徳4年11月23日死去。47歳。生没年には異説もある。初名は坂田半三郎。前名は高橋元次郎。俳名は狸友。

今村七三郎(2代) いまむら-しちさぶろう

1720-1762 江戸時代中期の歌舞伎役者。
享保(きょうほう)5年生まれ。はじめ大坂北野の子供芝居で活躍。寛保(かんぽう)3年京都の嵐松之丞座に実事師(じつごとし)として出演,2代七三郎を名のり,翌年から敵役(かたきやく)もつとめた。のち立役(たちやく)にもどる。宝暦12年3月29日死去。43歳。前名は三保木七三郎。俳名は狸鼓(りこ)。

今村七三郎(3代) いまむら-しちさぶろう

?-? 江戸時代中期の歌舞伎役者。
安永4年(1775)京都中村万勝座で3代を襲名。京都・大坂の舞台で立役(たちやく),敵役(かたきやく)をつとめた。初名は今村七蔵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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