斎藤 隆介(読み)サイトウ リュウスケ

20世紀日本人名事典 「斎藤 隆介」の解説

斎藤 隆介
サイトウ リュウスケ

昭和期の児童文学作家



生年
大正6(1917)年1月25日

没年
昭和60(1985)年10月30日

出生地
東京都渋谷区青山

本名
斎藤 隆勝(サイトウ タカカツ)

別名
別名=佐井東 隆(サイトウ タカシ),大槻 大介(オオツキ ダイスケ)

学歴〔年〕
明治大学文学部文芸科〔昭和3年〕卒

主な受賞名〔年〕
小学館文学賞(第17回)〔昭和43年〕「ベロ出しチョンマ」,サンケイ児童出版文化賞(第18回)〔昭和46年〕「ちょうちん屋のままっ子」,日本児童文学者協会賞(第18回)〔昭和53年〕「天の赤馬

経歴
北海道新聞記者を経て、昭和20年7月秋田へ疎開し、秋田魁新聞社会部デスクとして入社。33年秋田より帰京、新制作座の演出などに携わる。一方、少年時代より作家を志し、映画や放送の台本を執筆したのち、25年に初めて斎藤隆介の筆名短編八郎」を発表。38〜43年日教組機関誌「教育新聞」に短編童話を連載。43年民衆ヒューマニズムを描いた処女童話集「ベロ出しチョンマ」が第17回小学館文学賞を受賞。以後、「立ってみなさい」「ゆき」「ちょうちん屋のままっ子」「天の赤馬」など優れた童話を次々に発表。ほかに、画家滝平二郎とのコンビによる絵本花さき山」「モチモチの木」、ノンフィクション「職人衆昔ばなし」「続職人衆昔ばなし」、「斎藤隆介全集」(全12巻 岩崎書店)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「斎藤 隆介」の意味・わかりやすい解説

斎藤隆介
さいとうりゅうすけ
(1917―1985)

児童文学作家。東京に生まれ、明治大学文芸科を卒業。新聞記者、劇団文芸部などを経て、短編集『ベロ出しチョンマ』(1967)、絵本『八郎』(1967)などで注目を浴び、以後『ゆき』(1969)、『ちょうちん屋のままっ子』(1970)、『天の赤馬』(1977)など多くの長・短編を発表する。写実的なものも幻想的要素を含むものも、ともに豊かなイメージを連ねながら、描写力に富む簡潔な文体と堅固な構成によって、民衆の生活、願望エネルギーなどを明快に伝えて、幅広い読者をつかんでいる。

神宮輝夫

『『斎藤隆介全集』全12巻(1982・岩崎書店)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤 隆介」の解説

斎藤隆介 さいとう-りゅうすけ

1917-1985 昭和時代後期の児童文学作家。
大正6年1月25日生まれ。新聞・雑誌記者などをへて創作にとりくむ。昭和43年童話集「ベロ出しチョンマ」で小学館文学賞,53年長編「天の赤馬(あかうま)」で児童文学者協会賞。絵本に滝平(たきだいら)二郎の切り絵による「八郎」「花さき山」などがある。昭和60年10月30日死去。68歳。東京出身。明大卒。本名は隆勝(たかかつ)。

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367日誕生日大事典 「斎藤 隆介」の解説

斎藤 隆介 (さいとう りゅうすけ)

生年月日:1917年1月25日
昭和時代の児童文学作家
1985年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報