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3Dプリンター すりーでぃーぷりんたー 3D printer

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知恵蔵2015の解説

3Dプリンター

立体物を表すデータをもとに、樹脂を加工して造形する装置の一つ。
インクジェットプリンターはデジタルデータに基づいて、インクを平面上に吐出して文字や図形を描く。これに対して、3Dプリンターは、樹脂を空間に吐出して、デジタルデータを立体造形物として簡便に実体化・可視化することができる。また、そのようにして立体物を造形することを3Dプリンティングという。
立体物をつくり出す3D造形機は、色々な方式で実用化されているが、専門業者が運用する大型のものが主だった。近年になって、造形の仕組みを簡略化し、メンテナンスも含めてユーザーが自身の事業所や個人宅でも手軽に扱える装置が登場した。この方式が、あたかも従来のプリンターのようであることから、3Dプリンターと呼ばれる
造形物をつくりだす仕組みは、プリンターヘッドを水平に動かしながら、樹脂をノズルから噴出して立体の断面にあたる層を形成、固まった層を次々に重ねて立体物を造形していくものが主流。層を固める方法には、光によって硬化する樹脂に紫外線を照射するものや、熱で柔らかくした樹脂を押し出して冷やし固めるものなどがある。後者のABS樹脂を使った方式では、材質が適合すれば実際に機能を果たす部品として、そのまま利用できる。3Dプリンターの登場で、建築の分野では構造物の模型製作、医療の分野では術式検討用の患部のモデル、工業分野ではパーツの試作などが手軽にできるようになった。教育分野でも導入が始まり、美術や技術・家庭ばかりでなく、様々な活用が期待されている。例えば、タンパク質らせんシート状の構造が畳み込まれて巨大な分子を形成する。この立体構造の形が酵素の化学的性質に大きな影響を与えていると考えられている。その模型をつくって検討したり、機能や性質を考察したりといったことも可能になる。機器の精度向上や低価格化により、趣味の分野、ものづくりの分野へと利用が広がっている。

(金谷俊秀  ライター / 2012年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

3Dプリンター

コンピューターに入力した3次元(3D)のデータをもとに、樹脂を何層も塗り重ねたり、液状の樹脂を吹きつけてレーザーの光で固めたりして立体物を作る装置。花瓶やアニメキャラクター、楽器、ビルの小型模型、飛行機エンジン部品も製造できる。スマートフォンのカバーなら1~2時間でできるという。

(2014-05-10 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

スリーディー‐プリンター【3Dプリンター】

三次元プリンター

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

3Dプリンター
すりーでぃーぷりんたー
3D printer

3D(三次元)のデジタルデータをもとに、立体物を形づくる装置。三次元プリンターともいう。プリンターが二次元で紙に印刷するように、三次元の造形物を出力するため、このような名称でよばれる。専門業者が使う業務用の大型機器が中心であったが、近年、個人向けの低価格商品が出てきたこともあり、注目を集めている。仕組みとしては、コンピュータによって、立体物の3Dデータを作成し、それをもとに、立体物の断面にあたる薄い層をいくつも形成し、それを積層することで造形する。材料には樹脂や粉体、金属板、紙などがあるが、樹脂が一般的である。柔らかな樹脂を紫外線で硬化するもの、樹脂を熱で溶かしてから断面形状に固めるものなどがある。生成される立体物の精度は、3Dデータの緻密さとプリンターの性能によるところが大きく、個人向けの機器は複雑精緻{ふくざつせいち}なものを作るには不向きである。基本的には、工業製品や建築物の試作品を効率よくつくるために利用される。ただし、材質や形状によっては製品として使えるレベルのものも製作可能なので、工業分野をはじめ、教育や医療、ホビーアートなどで幅広く活用され始めている。
 利用可能な3Dデータは、インターネット上に公開されているものもあり、3Dプリンターのレンタルや3Dプリントを受注する専門業者も登場してきている。将来的には、ユーザーが製品や部品の3Dデータを、メーカーのウェブサイトからダウンロードして、手元の3Dプリンターで自作できるような環境も想定されている。[編集部]

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