AFP(読み)エーエフピー

  • Agence France-Presse

翻訳|AFP

世界大百科事典 第2版の解説

フランスの通信社。Agence France‐Presseの略称で,1944年9月30日の政令に基づく半官組織としてパリに設立された。第2次世界大戦中,1940年フランスの降伏に伴って解散し,政府に接収された世界最古の近代的通信社アバスAgence Havas(1835創立)の施設と伝統を受け継ぐ。57年民間の機関に改組されたが,政府から補助金を受けている。アフリカアジアの旧植民地に強い配信網を持っていたが,近年では経営陣に政府の代表が入って強い影響力を行使,そのため,純粋な民間の通信社とはみられなくなってきている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

現在フランスにおける唯一の国際通信社。 1944年創立。 40年フランスのドイツへの降伏に伴ってアバスビシー政府に接収されると,ロンドンに AFI,アルジェに AFA,またフランス国内に AIDとフランス・リーブルなど,レジスタンス運動と結びついた通信社ができた。それらが 44年のフランス解放後に合併し,アバスの通信部門を継承して (広告代理業部門は分離) AFPが誕生。政府からの補助金を受け,最高管理機構に政府の代表者が参加しているが,民間の営利企業。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フランスの通信社で、AP、ロイターと並ぶ世界三大通信社の一つ。Agence France-Presseの略。アバス通信社(1835年設立)がその前身で世界最古。パリ解放後の1944年、旧アバスの施設と職員を引き継いで発足した。1957年1月1日法律により、客観的な情報収集と世界的な通信網を確保する自律的な「法人組織」となった。この法律により政府の直接の補助は禁止されているが、政府諸機関から配信料の形で収入の過半を得るほか、理事会15人のうち5人は政府が任命するなど、独特な半官半民の性格をもつ。しかし、予算の7割を国庫支出に仰ぎ、ジスカール・デスタン大統領が社長人事に介入(1978)した例もあり、運営面ではフランス政府から完全に独立していない。記者・カメラマン1300人を擁し、165か国に支局・特派員を置く(2011)。仏・英・独・スペイン・ポルトガル・アラビア語の6か国語で配信しており、とくにアフリカ、中近東、ラテンアメリカ地域に強い。日本では時事通信社が配信している。

[小松原久夫]

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精選版 日本国語大辞典の解説

(Agence France Presse の略の英語よみ) フランスの通信社。一九四四年創立。アバス通信社の後身。本社パリ。

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四訂版 病院で受ける検査がわかる本の解説

基準値

10ng/mℓ以下(EIA法)

肝臓がんで高値に

 AFPは、肝細胞ががん化したとき、その細胞が異常にたくさんつくり出す糖蛋白のひとつで、肝臓がんを調べるとき測定します。AFPは肝臓がんのかなりの人の血液中で上昇し、基準値の数10倍から数100倍の高値を示します。

 AFPの値は肝臓がんの進行とともに上昇を続け、基準値の数千倍になることもあります。治療によって一時低下したAFPの値が、その後の経過でがんが再発したり進行したり、また、ほかへ転移したりすると再び上昇するため、治療後の経過観察にも有用になります。

肝臓がん以外でも陽性に

 肝硬変や肝炎(劇症肝炎や慢性肝炎増悪期)で、肝細胞の再生が強いときにAFPは陽性になることがあります。しかし、上昇度は数倍以内であり、経時的に上昇を続けることは稀です。肝臓がん以外のがん(胃がん、すい臓がん、胆道がん、大腸がんなど)でも、ときに陽性となりますが、肝臓がんほど高値ではありません。

検査値からの対策

 AFPが基準値以上を示したら、第一に肝細胞がんを疑い、肝細胞がんで陽性を示すほかの腫瘍マーカー(PIVKA-Ⅱ)を測定したり、腹部超音波(→参照)や腹部CT(→参照)を行って腫瘍の存在を確認します。肝細胞がんの多くは肝硬変から移行することが多く、とくにC型肝炎ウイルス(→参照)陽性者は肝細胞がんを発症するハイリスク群であるため、肝硬変の経過観察において定期的(6カ月ごと)にAFPをチェックし、基準値を少しでも上回るようなら精密検査を行います。

 一方、肝硬変がなく肝細胞がんも認められないときは、ほかの臓器の悪性腫瘍の精密検査も必要です。

疑われるおもな病気などは

◆高値→肝細胞がん、その他のがん、肝硬変、劇症肝炎、慢性肝炎、妊娠、先天性胆道閉鎖症など

医師が使う一般用語
「エーエフピー」=α-fetprotein(アルファ-フェト蛋白)の略AFPから

出典 法研「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」四訂版 病院で受ける検査がわかる本について 情報

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