DSM(読み)ディーエスエム(英語表記)DSM

翻訳|DSM

デジタル大辞泉 「DSM」の意味・読み・例文・類語

ディー‐エス‐エム【DSM】[Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders]

Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders米国精神医学会が発行する精神疾患分類診断の手引き書。精神疾患や神経疾患定義と診断基準を示したもので、WHO(世界保健機構)のICDとともに国際的に広く用いられている。2013年5月に第5版(DSM-5)が発行された。日本では「精神障害の診断と統計の手引き」「精神疾患の診断と統計マニュアル」などと訳されている。

ディー‐エス‐エム【DSM】[demand side management]

demand side management電気事業者による電力需要管理システム。省エネルギーや電力消費の偏りを平準化するための施策を、電力会社が行うもの。米国では積極的に行われており、省エネ家電への買い換えや工場の省エネ対策の際には、その費用一部または全部を負担したり、家庭エアコン遠隔操作により運転・停止させたりする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「DSM」の解説

DSM

アメリカ精神医学会(American Psychiatric Association)が作っている、心の病気に関する診断基準のこと。Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの頭文字をとった略称。世界的に広く用いられており、日本では「精神障害の診断と統計マニュアル」「精神疾患診断統計マニュアル」などと呼ばれる。第1版であるDSM-Iは、1952年に発表された。その後、68年にDSM-II、80年にDSM-III、86年にDSM-III-R、94年にDSM-IV、2000年にDSM-IVTRと発表されてきた。14年5月、DSM-5(第5版)の病名・用語翻訳ガイドライン初版が日本精神神経学会により公表され、一部の精神疾患概念において、従来の「障害」との呼称に替わり「症(群)」の訳語を採用することが明らかとなった。

(2014-5-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android